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| 横浜市の姉妹都市のひとつ、米国カリフォルニア州サンディエゴ市は、世界の最先端を走るバイオクラスターとして世界的に有名です。このレポートでは、サンディエゴを始め、アメリカ及びカナダのバイオ事情について、横浜市ニューヨーク事務所が、現地の専門家に依頼してとりまとめた最新の情報をお送りします。 |
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◆◆◆ 2005年11月4日 ◆◆◆ |
Proacta Therapeutics社の低酸素血部位に働く抗癌剤 |
サンディエゴにあるProacta社の100%子会社、Proacta Therapeutic社(Auckland)は、University
of Auckland Cancer Research Centerでの低酸素血症研究を実施するために、35人の研究者がこれに取り掛かるのに必要な219万ドルの研究補助金を親会社から得ることが出来た。
腫瘍部分に見られる低酸素血症の治療は難しく、化学療法や放射線療法は腫瘍の中心に浸透しないからである。癌患者のおよそ65%は、このような低酸素血の部分を有しており、今までその治療は手付かずになっている。
Proacta社が開発したリード抗癌剤、PR-104(tirapazamine)は、低濃度の酸素で活性化されるため、非低酸素血部分も低酸素血部分も同様に癌細胞を殺すことが示された。同社では、PR-104は従来の化学療法や紫外線療法と組み合わせて使用することができるが、単独でも有効ではないかと推定しており、今年末には患者を対象に試験を行う計画である。
この技術はもともとUniversity of AucklandのCancer Society Research
Centerから得られたが、Stanford University (Stanford, CA)の低酸素血症の専門家たちと協力して開発されたものである。
Proacta社はまた低酸素血症を対象とした次のクラスの薬剤として、dinitrobenzamide mustard類を開発中で、この仲間の中から次のリード薬品を選抜し、2006年の半ばには臨床試験申請を行うことを期待している。
Althea Technologies社のサービス
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サンディエゴのAlthea Technologies社は、同社の持つすぐれた人材や豊富な設備、政府の新薬規制に関する知識などを利用することによって、新薬発見から臨床試験承認までのビジネスを行っている。
同社が現在行っているサービスには、同社が開発した「eXpress Profiling技術」を利用したハイスループット遺伝子発現解析、依頼者のためのリアルタイムでのqPCRアッセー開発サービス、フェーズI,II,III臨床試験用製品の無菌ビン詰めと注射器への充填、などがある。
この会社の新薬発見サービス (Discovery Services) 部門は、ハイスループット遺伝子発現解析のためにeXpress
Profiling (XP PCR)を応用している。これは同社の特許である高度に多様化された定量的RT-PCRで、増幅プロセスの間、遺伝子比率を固定する方法である。
この方法は一つの反応あたり20から35の遺伝子に関するデーターを得ることができ、遺伝子発現研究を行う研究者はこれを用いて数多くのサンプルを試験することが可能となった。
Althea社では、このeXpress Profiling技術を種々の研究に利用するよう力を入れている。これを応用することにより、マイクロアレー・データー確認のような基本的なサービスから、更にはSignature
DiscoveryTMサービスに至る、広範囲な研究プログラムに拡大する予定である。
XP PCRはBeckman Coulter社にライセンスされ、装置や試薬のGeXPラインとしてすでに商品化されている。
Invitrogen社とthe Fred Hutchinson Cancer Research Centerが協力
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Invitrogen社は、the Fred Hutchinson Cancer Research Centerと、癌の診断及びスクリーニング法を開発する目的で、協力関係を開始する。
Invitrogen社は、同社の持つ技術、ヒトプロテオームおよびプロテオミックスに基づいたアプローチを、同センターのSam Hanash博士らの研究と結びつけるのが目的である。
Invitrogen社は、同社のProtoArray TM蛋白マイクロアレー、及び蛋白と抗体収集を含む種々のプロテオミックス技術を利用することになっており、この協力により得られる結果として生じる技術をライセンスすることも出来る。
Amylin Pharmaceuticals社の協力
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サンディエゴのAmylin Pharmaceuticals社は、糖尿病、肥満症、循環器系疾患を治療する新しい方法に関する研究開発のために、LabVantage社のSapphire
BioBanking Solution技術のライセンスを得た。
Amylin Pharmaceuticals社は、Eli Lilly社とも手を組んでおり、最近Eli Lilly社は今後5年のうちに急速に成長することが期待されているAmylin社のByetta
を導入した。Byetta(enenatide)は、今年4月から市場に出ている注射可能な医薬で、新しいクラスのインクレチン(incretin)模倣剤である。(インクレチンは経口的または静脈注射すると低血糖を来たす。膵臓分泌を刺激しないゼクレチンの一分画でありペプシンでゼクレチンを処理して得ることができる)この仲間のものは、ヒトインクレチンホルモン、グルカゴン様ペプチド‐を模倣する。
小規模な15週間の臨床試験では、患者は体重が減少しグルコース濃度のコントロール能が改善された。現在フェーズII試験が実施されている。
Amylin社はこのほか、マサチューセッツ州のAlkermes社(Cambridge)ともパートナーとなっており、Medisorb医薬デリバリー技術をByetta
に利用することを試みている。
サンディエゴのIDM Pharma社は、同社のEP HIV-1090 DNA ワクチンを用いて、40人のHIV-1感染患者を対象として行ったフェーズI臨床試験の結果を報告している。その結果はモントリオールで開かれたAIDS
Vaccine 2005 International Conferenceにおいて発表された。
この試験は2002年10月に開始され、2004年10月にワクチンによる免疫化と臨床のフォローアップが完了したものである。試験は0.5、1、2、4各ミリグラム投与とプラシーボによって行われた。どの投与量でも8人がワクチンを与えられ、2人がプラシーボであった。両者とも合計4回、0、4、8、16週目に投与された。4週間ごとと試験終了後24、40週目に検査が行われている。
安全性試験は、血液検査、血清CPK、血清クレアチニン、AST、ALT、アルカリフォスファターゼ、CD4+リンパ球数、血漿HIV-1 RNA濃度などについて行われ、どの患者もワクチン投与による毒性は見られず、安全と認められた。また抹消血液単核細胞を用いて調べられたワクチンの免疫原性は、ワクチン投与中最高であった。
得られた結果では、ワクチンの投与を受けた32人の患者のうち10人が、ワクチンに対するレスポンスが顕著であったという。
カナダ・トロントのLorus Therapeutics社は、アメリカ・オハイオ州the OHIO State University Comprehensive
Cancer Center の白血病の研究者であり医者であるGuido Marcucci 博士と、急性骨髄白血病(AML)細胞株を用いる研究プログラムに関して研究協力を行うことになった。
組織培養と実験動物を使うこの実験は、同社が開発中のGTI-2040とcytarabine(抗癌剤、Cytosine arabinoside)を同時に投与した際の、抗腫瘍効果と細胞への影響との関係を知る上で役立つものとなる。
今回の研究は、アメリカNCIの癌治療評価プログラムが研究資金を出しているMarcucci 博士らによる現在実施中の急性骨髄白血病(AML)の再発や手に終えぬような急性骨髄白血病(AML)の臨床試験にも役立つものと期待されている。今までに予備的試験でGTI-2040とcytarabineの投与が有望との結果が得られている。
Lorus Therapeutics社は、安全な癌治療を目指している会社で、免疫療法、アンチセンス、及び低分子物質に力を入れ、4種類の癌治療薬候補を有している。
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